一日経った後ですが、ちょっとしたオマケ投稿いただきました。
七夕SS『あらかると・ヒューマノイド編』
01
「なぁ、今日ってお願いとかしていい日なんだろ? そんなわけで、俺がマスターのしてほしいこと叶えてやるよ。ほらっ、俺になんかしてほしいこととかないのか?」
「は、はぁ? 特にないって……いや、ちょっとくらいあるだろ……つか、それじゃあ俺が役に立たないみたいだろ……」
「そんなことない? ……それならなんかお願いするまでマスターの側から離れないからな」
「別にいいだろ……。まぁ、このままでもいいけどさ……あ、いやなんでもない……と、とにかく一個だけお願い聞いてやるからちゃんと考えろよ? いいか」
02
「ねぇ、君は僕にしてほしいことってないの? え、急にどうしたのって……だって折角七夕なんだし、僕が出来る事ならなんでもしてあげたいなって」
「え? 何にもないの? あ、でもお父さんに会いたいとかだとすぐには難しそうだから、僕が出来ることね」
「そんなに難しく考えないでよ。何だっていいんだよ? ……え? 皆がいてくれたらいいよって……うーん、それも嬉しいんだけど。……出来れば『僕がいてくれたらいいよ』の方が良かったかな」
「ははっ、困らせちゃったね。ごめん。今日だけじゃなくて、これからもずっと一緒にいようね? ……チュッ」
03
「ねね、ハカセ。今日はお願いごとしていい日なんだよ! 知ってた?」
「ボクねもうお願いごと決めたんだ! えーっとね、これからもずっとハカセと一緒にいられますようにって……へへっ」
「え? ずっと一緒だよって……やったぁ! ははっ、もうお願いごと叶っちゃったね」
「あ、でももう一個だけお願いしたいことあったかも。あのね、また一緒に寝てもいいかな? ハカセと寝るとすっごく嬉しい気持ちになるから」
「いいの? やったー! それじゃ、今夜一緒に寝ようね……約束だよ。ハカセ」
おしまい。